プロが教える犬の毛並みを美しく保つコツ

プロが教える犬の毛並みを美しく保つコツ

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プロが教える犬の毛並みを美しく保つコツ

ふとしたときに「うちの子、なんだかツヤがないかも…」と感じることはありませんか?
毛並みの美しさは見た目の印象だけでなく、愛犬の健康状態や日々のケアの積み重ねを映し出す大切なサインでもあります。

今回は、トリマーさんたちが実際にやっている「毛並みを美しく保つコツ」を、飼い主さんにも分かりやすく、やさしい言葉でご紹介していきます。


1. 毎日の「やさしいブラッシング」が基本

毛並みの美しさを保つには、なんといっても日々のブラッシングが大切です。
でも「毎日やらなきゃ…」と気負う必要はありません。リラックスタイムに、やさしく毛並みをなでるようにブラシをかけてあげるだけでも、愛犬の気持ちもふわっとゆるみます。

ブラッシングには、抜け毛の除去や毛玉防止のほかにも、皮膚をやさしく刺激して血行をよくする効果があります。それが、健やかな毛を育てる土台になるんです。

愛犬の毛質に合ったブラシを選んで、毛の流れに沿ってやさしく。絡まりやすいところは、毛先から少しずつほどいていくのがポイントです。


2. 食事は「毛の栄養」にもつながっている

毛はたんぱく質からできているため、毎日の食事もとても大切。
栄養バランスの良いフードを与えることは、毛並みの美しさに直結します。

特にオメガ3やオメガ6といった脂肪酸は、皮膚や被毛の健康を保つうえで効果があるとされており、こうした栄養が含まれているフードやサプリメントを取り入れるのもひとつの方法です。

もちろん、すぐに効果が出るわけではありませんが、数週間〜数か月かけて少しずつ変化が表れてくることもあります。「最近、ふわふわしてきたかも」と感じられる瞬間は、何よりうれしいものですよね。


3. シャンプー後の“乾かし”で差が出る

プロのトリマーさんがよく言うのが、「毛並みの仕上がりは乾かし方で決まる」ということ。
洗った後、タオルで水気をよくふき取ったら、ドライヤーでしっかりと根元まで乾かしてあげましょう。濡れたままだと毛がうねったり、雑菌が繁殖しやすくなるため、ツヤが失われがちです。

風の熱さには気をつけつつ、毛を軽く引っぱりながら風を当てる「ブロー」のテクニックを使うと、ふんわり感がアップします。
ブラシで毛流れを整えながら乾かすと、サロン帰りのような仕上がりに近づけますよ。


4. 保湿とトリートメントで+αのツヤを

シャンプーやドライヤーでどうしても水分が奪われやすくなる被毛。
そんなときは、犬用の保湿スプレーやトリートメントを活用すると、毛にうるおいとツヤが戻ります。

静電気が起きにくくなったり、毛がまとまりやすくなったりと、日々のケアがぐっとしやすくなるメリットも。
乾かしたあとや、ブラッシング前に軽くスプレーするだけでも十分効果があります。


5. なにより「触れる時間」がいちばんのケア

毛並みを美しく保つためには、技術や知識だけでなく、「ふだんどれだけ触れてあげているか」がとても大切です。
スキンシップの時間が多いと、愛犬のちょっとした変化にも気づきやすくなり、それが健康維持にもつながります。

愛情たっぷりの手で触れ、声をかけながらケアする。そんな時間の積み重ねが、何よりの“美しさの秘訣”なのかもしれませんね。