「もっとツヤツヤの毛並みにしてあげたいな」と感じたことはありませんか？
愛犬の被毛は、見た目の美しさだけでなく、健康状態を映し出す大切なバロメーターでもあります。実際、毛並みの輝きや手触りには、食事・生活環境・ケアの方法など、さまざまな要素が関係しています。
毎日のちょっとした習慣の積み重ねで、健康的で美しい毛並みを育ててあげることができるんです。
美しい毛並みは内側と外側、両方から
まず意識したいのは、毛並みの良し悪しは「外からのケア」だけでなく、「体の内側からの健康状態」によっても大きく左右されるということ。毛の主成分はたんぱく質なので、良質なたんぱく質を含んだバランスの良い食事は基本中の基本です。
さらに、オメガ3脂肪酸やオメガ6脂肪酸などの必須脂肪酸も、被毛のツヤや潤いに役立つといわれています。最近では、こうした成分を意識して配合されたフードやサプリメントも増えてきました。ただし、愛犬に合うかどうかは体質にもよるので、食事の変更を検討する際は、信頼できるフードメーカーや獣医さんの意見を参考にすると安心です。
ブラッシングは毛並みケアの基本
被毛の手入れといえば、やっぱりブラッシング。これは見た目を整えるだけでなく、毛玉を防ぎ、抜け毛を減らすうえでも欠かせないお手入れです。加えて、ブラッシングによって皮膚への適度な刺激が生まれ、血行が促進されることで健康な毛が育ちやすくなるというメリットも。
特に長毛種の場合、毛が絡まりやすいため、1日1回のブラッシングが理想的です。短毛種でも週に数回はしてあげたいですね。毛の流れに逆らわず、やさしくゆっくりとかしてあげると、愛犬もリラックスして「気持ちいい時間」と感じてくれることが多いです。
シャンプー後のケアで仕上がりに差が出る
シャンプーも被毛ケアには大切な要素です。月に1〜2回を目安に、犬用の低刺激シャンプーを使ってしっかり汚れを落としましょう。お湯の温度は36〜38度くらいがちょうどよく、人間の手で触って「ぬるめかな？」と感じるくらいが適温です。
洗ったあとは、しっかりすすいでから丁寧に乾かします。濡れたまま放置すると、雑菌が繁殖して皮膚トラブルの原因になることもあるため、タオルドライのあとにドライヤーで根元まできちんと乾かすことが大切です。このとき、トリートメントスプレーや被毛用の保湿ミストなどを併用すると、よりツヤのある仕上がりになります。
季節や環境にも目を向けよう
毛並みは、季節や生活環境によっても変化します。たとえば、換毛期は抜け毛が増えますし、乾燥する冬は毛がパサつきやすくなることもあります。湿気が多い季節は、蒸れて皮膚トラブルが起こりやすくなるので、通気性の良い寝床を用意したり、エアコンを活用して快適な環境を整えることも大切です。
被毛のケアは、一度やって終わりではなく、毎日の積み重ねが大切です。たとえ少しずつでも続けることで、数ヶ月後には「なんだか毛並みがツヤツヤしてきたかも？」と感じられるはず。
その変化を一番近くで見守れるのが、飼い主さんの特権です。