犬のグルーミング完全マニュアル:健康と美しさの両立法

犬のグルーミング完全マニュアル:健康と美しさの両立法

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犬のグルーミング完全マニュアル:健康と美しさの両立法

愛犬のグルーミングって、なにから手をつけたらいいのか、最初は少し戸惑ってしまいますよね。
「ブラッシングのタイミングは?」「シャンプーって月に何回?」「爪切りって怖くないのかな?」――そんな疑問にやさしく寄り添いながら、毎日のケアが自然にできるようになる。
このマニュアルでは、グルーミングを通して“健康”と“見た目の美しさ”のどちらも叶えるための、基本の流れとコツをぎゅっとまとめました。


グルーミングの目的は「清潔」+「絆づくり」

まず大前提として、グルーミングは単なる見た目のためだけではありません。
毛玉や汚れを取り除くだけでなく、皮膚の状態をチェックしたり、病気の早期発見につながることもあります。
そしてなにより、愛犬とのスキンシップの時間として、とても大切な役割を果たしてくれます。

ケアの時間が「特別なこと」ではなく、「ふたりの習慣」として自然に取り入れられるようになると、お互いにとって心地よいひとときになりますよ。


【毎日 or 数回/週】ブラッシング

毛並みの美しさと健康を保つための第一歩は、やさしいブラッシングから。
長毛種はできれば毎日、短毛種でも週に2〜3回を目安に、やさしく毛流れに沿って整えてあげましょう。
抜け毛の除去、皮膚の血行促進、毛玉の予防など、たくさんの効果が得られます。

愛犬がリラックスしている時間を見計らって、声をかけながら行うと、スキンシップとしての楽しさもアップします。


【月1〜2回】シャンプー&ドライ

皮膚のバリアを壊さないためにも、シャンプーは「洗いすぎない」が鉄則。
月に1〜2回を目安に、低刺激の犬用シャンプーを使いましょう。洗う前の「予洗い」、泡でやさしく洗うこと、そして何より「しっかりすすぐこと」が大切です。

洗った後は、しっかりタオルドライしてからドライヤーで根元まで乾かします。湿ったままにしてしまうと、雑菌が増えて皮膚トラブルの原因になってしまいます。


【月1回〜】爪切り・耳掃除・目元ケア

爪が伸びすぎると歩き方が変わったり、関節に負担がかかることもあります。安全ストッパー付きの爪切りや、電動やすりを使って、少しずつ慣れていきましょう。

耳掃除は、耳の中が蒸れやすい子や、においが気になる場合におすすめです。コットンにイヤークリーナーをしみこませて、入り口付近をやさしく拭くだけで十分です。

目元にたまりがちな目ヤニも、ぬるま湯で湿らせたガーゼなどで、やさしくふき取ってあげましょう。


季節や年齢に応じて調整しよう

春と秋の換毛期、夏の高湿度、冬の乾燥――季節の変化に合わせてグルーミング内容を少しだけ調整することも、愛犬の快適さを守るうえで大切です。
また、シニア期になると体力も落ちてくるので、一度に全部やろうとせず、時間をわけてゆっくり進めることもおすすめです。


無理なく、楽しみながら続けることがいちばん大切

グルーミングは「正しくやらなきゃ」と思うと、だんだんプレッシャーになってしまうこともあります。でも本当に大切なのは、“愛犬を想う気持ち”と、“ゆっくり寄り添う時間”です。

今日はブラッシングだけ、明日は足元だけ…そんなふうに、できることから少しずつ。
グルーミングの時間が、愛犬にとって「心地いい」「うれしい」と感じられるようになれば、それは何よりの“美と健康の秘訣”になりますよ。