犬のシャンプーの正しい手順

犬のシャンプーの正しい手順

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犬のシャンプーの正しい手順

愛犬のシャンプー、どんなふうに行っていますか?
「泡立てずにそのまま使ってる」「顔まわりが怖くて洗えない」「なんとなく自己流でやってるかも…」という方も多いかもしれません。
でも大丈夫。ちょっとしたコツを知っておくだけで、おうちシャンプーはずっと楽しく、そして愛犬にとっても快適な時間になります。

ここでは、はじめての方でも安心して実践できる、シンプルで正しいシャンプーの流れをご紹介します。


① 事前準備で安心を

まずは、使う道具をそろえましょう。犬用シャンプー、タオル2枚、ブラシ、ドライヤー、必要ならイヤークリーナーや保湿スプレーなども準備しておくとスムーズです。

洗面台やバスルームなど、滑りやすい場所で行う場合は、滑り止めマットを敷いてあげると安心です。お湯の温度は人肌より少しぬるめ(36~38度)がおすすめです。


② ブラッシングで毛を整える

いきなり濡らすのではなく、最初にブラッシングをして毛の絡まりをほぐしておきましょう。これをすることで毛玉ができにくくなり、シャンプー中の抜け毛も減らすことができます。

長毛の子は毛玉になりやすいので、根元から無理なく丁寧に。愛犬の気持ちをやわらげる大事なステップにもなります。


③ ぬるま湯で“予洗い”を

シャンプーの前に、まずしっかりお湯だけで全身をぬらします。
ここで8割ほどの汚れが落ちると言われており、実はとても大切な工程です。顔まわりはガーゼなどでやさしくぬらしてあげると怖がりにくいです。


④ シャンプーは泡立ててやさしく

犬用シャンプーは、泡立ててから使うのがポイント。直接つけると濃度が高すぎて、皮膚に刺激になることがあります。手やスポンジでふんわりと泡をつくり、やさしくマッサージするように洗っていきましょう。

順番は「背中→お腹→足→おしり→顔まわり」の順がおすすめ。皮膚の状態を見ながら、力を入れすぎないようにやさしく触れてあげてください。


⑤ すすぎは時間をかけて

泡を流すときは、しっかり時間をかけて。
すすぎ残しはかゆみや炎症の原因になりやすいので、「ちょっと長いかな」と感じるくらいでちょうどいいんです。特に脇や耳の後ろ、しっぽの付け根などは丁寧に。


⑥ タオルとドライヤーでしっかり乾かす

シャンプーが終わったら、すぐにタオルで水分をふき取ります。2枚使うとより効率的です。
その後、ドライヤーで完全に乾かしていきましょう。熱くなりすぎないよう手で風を確認しながら、根元から乾かしていきます。

音が苦手な子は、低風量の静音タイプや冷風を交えて使うのもおすすめです。乾かしながら「よくがんばったね」と声をかけてあげてくださいね。


⑦ 仕上げとごほうびを忘れずに

最後に保湿スプレーやブラッシングで仕上げをして、ふんわりとした毛並みに。
そしてなにより、がんばったごほうびを忘れずに。
おやつでも、たっぷりの褒め言葉でも、「またやってもいいかな」と思ってもらえるきっかけになります。