犬の皮膚トラブルを防ぐためのケア方法

犬の皮膚トラブルを防ぐためのケア方法

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犬の皮膚トラブルを防ぐためのケア方法

犬の皮膚って、私たちが思っているよりずっとデリケートなんです。
ちょっとした乾燥や蒸れ、季節の変わり目などでも、かゆみや赤みが出てしまうことがあります。「最近、よく体をかいてるな」「毛がゴッソリ抜けてる…」そんな様子が見られたら、皮膚のコンディションが崩れているサインかもしれません。

でも、心配しすぎなくても大丈夫。
日ごろから少しだけ気をつけてあげるだけで、皮膚トラブルの予防につながります。今回は、飼い主さんがご自宅でできる、やさしいケア方法をご紹介します。

まずは毎日の観察から

皮膚トラブルは、早めに気づいてあげることが何より大切です。
毎日のお散歩やスキンシップの時間に、「かゆがってるところはないかな?」「赤くなってる部分はないかな?」と、さりげなくチェックする習慣をつけましょう。

耳のうしろや足の内側、お腹などは特に湿気がたまりやすく、赤くなりやすい部分です。
何か気になることがあったら、無理せず、かかりつけの動物病院に相談してみてくださいね。

シャンプーは“洗いすぎ”に注意

「清潔が大事だから」と、こまめにシャンプーしている飼い主さんもいるかもしれません。でも、犬の皮膚には皮脂膜といううすいバリアがあって、それを守ることもとても大切なんです。

頻度としては、月に1〜2回くらいがちょうどいいとされています。
乾燥しやすい子やアレルギー体質の子には、保湿成分入りのシャンプーや低刺激タイプのものを選ぶと安心です。
ゴシゴシこすらず、泡でやさしく包み込むように洗ってあげてくださいね。

タオル&ドライヤーで“しっかり乾かす”

濡れたままの状態が続くと、皮膚がふやけて雑菌が繁殖しやすくなります。
だからこそ、シャンプーのあとは「しっかり乾かす」がとても大切です。

まずはタオルで水分をよく吸い取ってから、ドライヤーの風を遠めから当てるようにして、根元までていねいに乾かします。耳の中や脇の下、しっぽの付け根など、乾きにくい部分は特に丁寧に。
暑すぎる風は避けて、手で温度を確かめながら使ってあげてくださいね。

食事と水分も、肌の健康に直結

皮膚の状態は、実は体の内側とも深くつながっています。
栄養バランスの整ったフードを与えること、水をしっかり飲めるようにしておくことも、皮膚ケアの一環なんです。
特に、オメガ3脂肪酸やビタミンEを含む食材は、皮膚を健やかに保つのに役立つとされています。

もし、皮膚が荒れがちな子でフードを見直したい場合は、いきなり変えるのではなく、少しずつ切り替えていくとお腹にもやさしいですよ。

ストレスケアも、皮膚にやさしさを

じつは、ストレスも皮膚トラブルの原因になることがあります。
急な環境の変化、大きな音、ひとりぼっちの時間が長すぎる…など、犬にとってのストレスはさまざま。
リラックスできる空間づくりや、たっぷりのスキンシップで、心もお肌も穏やかに整えてあげましょう。