「最近、ちょっと動きがぎこちないかも…?」
そんなふうに感じたら、愛犬の関節に優しいストレッチを取り入れてみませんか?ストレッチといっても、難しいことをする必要はありません。スキンシップの延長でできる、簡単で気持ちのいいケア方法なんです。
まず大切なのは「無理をしないこと」。わんちゃんの様子をよく観察しながら、リラックスした状態で行いましょう。お散歩のあとや、眠たそうにしているときなど、体が温まっていて落ち着いている時間帯がベストです。
おすすめのストレッチのひとつが「前足のストレッチ」。わんちゃんの体を安定させた状態で、片方の前足をやさしく前方に伸ばしてみましょう。無理に引っ張らず、伸びを手伝うようなイメージで。自然に伸びたところで3~5秒キープします。もう片方も同じように行ってください。
次に「後ろ足のストレッチ」。こちらもやさしく後方に引き、軽く伸ばすだけでOKです。股関節まわりの柔軟性を保つのに役立ちます。特に運動後や高齢犬におすすめのケアです。
「背中をさするストレッチ」もリラックス効果が高い方法です。わんちゃんが立った状態や伏せの姿勢で、背骨に沿ってゆっくり撫でてあげましょう。筋肉の緊張をほぐしながら、関節の周囲もやさしく刺激できます。
また、関節に負担をかけずに全身の可動域を広げるには「首のストレッチ」も有効です。おやつを鼻先に見せて、右・左・上下にゆっくり動かしながら首を自然に動かしてもらいます。ごほうび感覚で楽しくできるので、ストレッチが苦手な子にも取り入れやすいですよ。
獣医さんによると、ストレッチを定期的に行うことで、筋肉の柔軟性が保たれ、関節の可動域が維持されるそうです。とくに加齢によって関節が固くなりやすいシニア犬にとっては、痛みの予防や生活の質を保つためにも効果があるとのことです。
ただし、ストレッチ中に嫌がるそぶりを見せたり、痛がるようであればすぐに中止しましょう。無理に続けると逆効果になることもあるので、愛犬の反応を大切にしてあげてください。
ストレッチは、わんちゃんの健康を守るだけでなく、飼い主さんとの信頼関係を深める時間にもなります。優しく声をかけながら触れ合うことで、「触られるのって安心」と思ってもらえるようになりますよ。
今日から1日1回、ほんの数分。関節にやさしいストレッチ、ぜひ始めてみませんか?