愛犬のグルーミング、どんなふうにしていますか?
「サロンに任せっきり」「なんとなくブラッシングだけ…」という方もいれば、「できればおうちでちゃんとしてあげたい」と思いつつ、やり方に迷っている方もいるかもしれません。
でも大丈夫。コツさえつかめば、自宅でも十分にきれいで快適なケアができるんです。
ここでは、自宅でできるグルーミングの基本的な流れと、ちょっとしたテクニックをやさしくご紹介していきます。
まずはブラッシングからスタート
どんな犬種でも、まずはブラッシングから始めるのが基本です。毛玉や抜け毛を取り除くことで、シャンプーの泡立ちもよくなり、皮膚への刺激も減らせます。
ブラシは犬の毛質に合ったものを選びましょう。長毛の子にはピンブラシやスリッカーブラシ、短毛の子にはラバーブラシなどが使いやすいです。
毛の流れに沿って、やさしく、リズムよく。最初は数分からでもOK。「気持ちいいな」と感じてもらえれば、次からもスムーズに続けられます。
シャンプーの前に「予洗い」をていねいに
いきなりシャンプーをつけてしまう方も多いのですが、実は「予洗い」がとても大切。ぬるま湯でしっかり汚れを流しておくことで、シャンプーの効果が高まり、泡立ちもぐんと良くなります。
お湯の温度は人肌よりややぬるめ(36~38度)を目安に。顔まわりはスポンジやガーゼを使って、やさしくぬらしてあげると安心です。
シャンプーは「泡で洗う」のがコツ
直接シャンプー液をかけるのではなく、泡立てネットや手でよく泡立ててから使うのがポイント。泡で洗うことで皮膚への刺激が少なくなり、汚れもしっかり落ちます。
洗う順番は、お尻→背中→足→前胸→お腹→顔の順にすると、スムーズです。少なくとも一番嫌がりやすい顔は最後が良いでしょうね。
洗いながら皮膚の赤みやしこりなどをチェックできるのも、おうちグルーミングの大きなメリットです。小さな変化に気づくきっかけになることもありますよ。
すすぎと乾かしはしっかりと
すすぎ残しがあると、かゆみや皮膚トラブルの原因になってしまうので、念入りに洗い流しましょう。泡が完全になくなるまで、時間をかけても大丈夫なくらいです。
そのあとはタオルで水気をふき取り、ドライヤーでやさしく乾かします。風を手に当てながら、熱くなりすぎないよう注意しましょう。
耳の裏や脇の下など、乾きにくい場所は特に念入りに。完全に乾かしきることが、皮膚のトラブル予防にもつながります。
爪・耳・目元のお手入れも忘れずに
グルーミングのタイミングで、爪の伸び具合や耳の汚れ、目ヤニなどもチェックできると理想的です。
耳の掃除は、専用のイヤークリーナーをコットンにしみこませて、耳の入り口付近を軽くふき取る程度でOK。耳の奥には無理に触れないようにしましょう。
目元はぬるま湯で湿らせたガーゼでやさしくふき取り、清潔を保ちます。爪は前項でも紹介したように、安全な道具と段階的な慣れがポイントです。
たくさん褒めて、グルーミングを楽しい時間に
終わったら、たっぷり褒めてあげましょう。
「よくがんばったね」「きれいになったね」とやさしく声をかけて、ごほうびのおやつをあげるのもおすすめです。グルーミングを「嫌な時間」ではなく、「ごほうびのある楽しい時間」と感じてもらうことが、次につながる大切なステップです。