床に伏せていた愛犬が、立ち上がろうとして後ろ足をもぞもぞ。一度足を置き直して、もう一度。ようやく立ったと思ったら、また足の位置を直している。
以前はすっと立っていたのに、と思うと、見ているこちらも息を詰めてしまいますよね。手を貸していいのか、少し待ったほうがいいのか、迷う場面だと思います。
私は店長として毎日飼い主さんのご相談を受けていますが、「立ち上がるときに後ろ足を何度も踏み直す」というお話は、本当によく聞きます。今日はその背景と、おうちで確認できることをまとめます。
後ろ足の踏み直しは、どうして起きるのか
先に言っておくと、理由は1つに決められません。ただ、獣医療の情報を複数あたると、背景として挙がるものには共通点があります。
- 関節の痛みやこわばりがある。立ち上がりは後ろ足に体重がかかる動きなので、違和感が出やすい場面と言われています
- 加齢などで後ろ足の筋肉量が落ちている。踏ん張る力が足りず、足を置き直すことが増える場合があります
- 床で足が滑っている。硬くつるつるした床では、爪が伸びていたり、肉球の毛が伸びていたり、肉球が乾燥・すり減っていたりすると、さらに滑りやすくなると言われています
- 神経が関わるトラブルで、後ろ足に力が入りにくくなっている場合もあります
見た目だけでは、このどれなのかを区別するのは難しいです。ですから「年のせいだから」と決めつけず、気づいた時点で一度、かかりつけの獣医師に見てもらうことをおすすめします。
なお、なぜ踏み直すのかという「犬自身の理由」を、はっきり言い切れる根拠は私は見つけられませんでした。ここは推測で書かず、「そういう様子が見られる」という事実として受け止めておきます。
今日、おうちで見てあげたいこと
動画を撮っておくと、診察のときにも役立ちます。次の点を見てみてください。
- 立ち上がる前に、足の位置を何度も直しているか。何回くらいか
- 滑るような動きがないか。特にフローリングの上と、ラグの上で違いがあるか
- 片側だけか、両方か
- 立ち上がったあと、すぐ歩き出せるか。ふらつきはないか
- 触ったときに嫌がる場所はないか
- 爪が伸びすぎていないか。肉球のまわりの毛が長くなっていないか
「いつから」「どんな場面で」を一緒にメモしておくと、様子の変化が分かりやすくなります。
今日からできること
滑りが関わっているかもしれない場合、環境の見直しはすぐ試せます。
1つめは、寝る場所や、立ち上がる場所に滑り止めのあるラグやマットを敷くことです。犬がよく伏せる場所の周りだけでも、足がかりができます。
2つめは、爪を短めに保つこと。肉球まわりの毛が伸びているときは、整えてあげると足裏が床をとらえやすくなります。
3つめは、立ち上がるのを急かさないこと。何度か踏み直している間は、急かさず待ってあげてください。声をかけすぎず、そばで見守りつつ、立てそうにないときだけ体を支えてあげてください。
昨日との違いに気づけるのは、毎日そばにいる飼い主さんだけです。「いつもと違うかも」という感覚は、大事にしてあげてください。
こんなときは早めに動物病院へ
- 急に立てなくなった
- 後ろ足が引きずるようになった、力が入らない様子がある
- 触ると痛がる、鳴く
- 排泄のコントロールが難しくなってきた
こうした様子があるときは、様子見にせず、早めに受診してください。ゆっくり進んでいる場合も、「そのうち」にせず、気づいたときに獣医師へ相談しておくと安心です。
歩行のサポートを考えるとき
こうしたご相談の中で、歩行をサポートする選択肢のひとつとして、歩けるくんをご案内することがあります。まずは首用のネックバンドから、というのが基本です。ただ、合うかどうかは個体差がありますし、先にやるべきは受診と環境の見直しだと私は考えています。
迷ったときは
同じことで悩んでいる方の参考になればうれしいです。
うちの子の場合はどうだろう、どのサイズが合うのだろう——
そんなふうに迷われたときは、お気軽にご相談ください。
EQT1(STEP EQT 歩けるくん 正規販売店)
お電話:086-470-0112(平日 9:00〜17:00)
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※本記事は一般的な情報をまとめたもので、診断や治療を目的としたものではありません。
気になる症状がある場合は、かかりつけの獣医師にご相談ください。
※歩けるくんは治療を目的とした商品ではありません。感じ方には個体差があります。
