朝、名前を呼ぶと顔は上げるけれど、前のようにすぐには寄ってこない。おもちゃを見せても、ちらっと見ただけで寝床に戻っていく。どこが悪いというほどではないのに、なんとなく元気がない気がする。「もう年だからね」と自分に言い聞かせながら、心のどこかで引っかかっている。シニア犬と暮らしていると、そんな気持ちになる方もいるかもしれません。
今回は、EQT1公式サイトに掲載しているお客様の声から、シーズーのふくちゃんのお話を紹介しつつ、シニア犬の「なんとなく元気がない」をどう見ていけばいいかを考えてみます。
ふくちゃんのお話
調布市のO様から寄せていただいた、シーズー・ふくちゃん 11歳のお話です(EQT1公式サイト掲載・2026年7月9日)。
ふくちゃんは、年齢のせいか少し元気がない様子だったそうです。O様からは、以前のように活発になった、というお声と、「このままずっと変わらず元気で、一緒に過ごしたいです」という言葉を寄せていただきました。
これはO様がふくちゃんの様子をご覧になって感じたことを寄せてくださった、お客様個人の感想です。感じ方には個体差があり、はっきりとは分からなかったという方もいらっしゃいます。
ふくちゃんがなぜ元気がない様子だったのか、その理由はこのお話からは分かりません。ここから先はふくちゃんのことではなく、シニア期の子と暮らす方に向けた一般的なお話として読んでください。
11歳は、シニア期の入り口にあたる年齢です
犬がいつからシニアと呼ばれるかは、体の大きさによって変わります。小型犬の場合、7歳ごろからとする資料もあれば、10〜12歳ごろとする資料もあり、線の引き方には幅があります。どちらの考え方に沿っても、小型犬の11歳は、シニア期に入ったか、その入り口に立っている年齢といえます。
年齢を重ねると、眠っている時間が長くなる、動きがゆっくりになる、散歩や遊びに前ほど乗り気でなくなる、といった変化が出てくることが多いです。
ただ、そうした「なんとなく元気がない」の裏に、関節の痛みや歯の病気、心臓・腎臓・甲状腺の病気といった、年齢とは別の理由が隠れていることもあると言われています。同じように元気がなく見えても、その理由はひとつとは限らないんですよね。
英国で犬の飼い主633人と獣医療従事者305人を対象に行われたアンケート調査では、飼い主は高齢の犬に出ている症状を「ふつうの老化」と受け止めることがたびたびあった、と報告されています。
「年のせいかな」と感じること自体は、ごく自然なことだと思います。そのうえで、年のせいと決めてしまう前に、まずはふだんの様子と比べてみる。私はその順番を大事にしたいと考えています。
「元気がない」は、ふだんとの比較で見えてきます
元気があるかないかは、その子のいつもの様子と比べて判断するものです。ふだんどのくらい動き、どんなふうに食べ、どんな姿勢で眠っているのか。それを知っておくと、小さな変化にも気づきやすくなります。
今日、少しだけ意識して眺めてみてください。
- ごはんを食べるペースや、残す量はいつもと同じか
- 水を飲む量が増えていないか
- おしっこやうんちの回数、状態に変わりはないか
- 寝ている時間や、眠るときの姿勢はいつもどおりか
- 立ち上がるとき、歩くときの様子に変わったところはないか
- 名前を呼んだとき、いつものように反応するか
今日からできること
メモと動画で残しておく
上のような項目を、毎日でなくても気づいたときに書き留めておくと、変化を見つけやすくなりますし、獣医師に伝えるときの手がかりにもなります。体重も、測れるときに記録しておくと比べやすくなります。気になる歩き方やしぐさは、スマートフォンで動画に撮っておくと、獣医師に様子を見てもらうときに伝えやすくなります。
健康診断の間隔を見直す
シニア期に入った犬は、元気そうに見えても、半年に1回くらいの健康診断が勧められることが多いです。年に1回のつもりでいた方は、どのくらいの間隔がよいか、かかりつけの獣医師と話してみてください。
無理のない範囲で、体と頭を使う時間をつくる
年齢を重ねても、その子の体の状態に合わせて、散歩や遊び、においを嗅いで探す遊びなど、体と頭を使う時間をつくることが勧められています。持病がある子の場合は、どんな運動をどのくらいするかを、かかりつけの獣医師と決めてください。
こんなときは、かかりつけの獣医師に相談を
次のような変化が見られるときは、早めにかかりつけの獣医師に相談してください。
- 食欲が落ちてきた
- 水をたくさん飲むようになった
- 痩せてきた、体重が変わってきた
- 動きたがらない
- 吐く、下痢をする
- 呼びかけても反応が薄い
- 呼吸が速く、苦しそうにしている
- 立ち上がりにくい、足をかばうように歩く
こうしたはっきりしたサインがなくても、「いつもと違う」「なんだか気になる」と感じる元気のなさが続くときは、年のせいと決めつけて様子を見続けずに、早めに相談することが勧められています。
おわりに
「年のせいかな」と感じたときこそ、ふだんの様子と比べ、記録を残し、気になることがあれば獣医師に話してみる。そうやって確かめながら、その子との毎日を重ねていけたらと思います。
同じことで気になっている方の参考になればうれしいです。
※アイキャッチ画像はイメージです。
※本記事は一般的な情報をまとめたもので、診断や治療を目的としたものではありません。
気になる症状がある場合は、かかりつけの獣医師にご相談ください。
※歩けるくんは治療を目的とした商品ではありません。感じ方には個体差があります。
うちの子の場合はどうだろう、どのサイズが合うのだろう——
そんなふうに迷われたときは、お気軽にご相談ください。
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