朝、寝床から起きてくるまでの数秒。水の器の減り方。眠っているときの寝息のリズム。16歳の犬と暮らしていると、こうした小さなところに自然と目がいくようになります。
「年だから、こんなものかな」と思う一方で、「なんだか、いつもと違う気がする」と感じる瞬間もありますよね。今日は、私が普段どんなところに目を向けているのかを、シニア犬と暮らす飼い主のひとりとして書いてみます。
「いつも」を知っていると、違いに気づきやすい
うちのラニ(スタンダードプードル・16歳)は、13歳のとき、ある日突然、前脚を出しにくくなりました。立ち止まったまま動けない姿を前に、何もできない自分が悔しかったのを覚えています。
高齢犬の変化はゆるやかなことが多く、家の中では見逃しやすいと言われています。犬は不調を表に出しにくいこともあるそうです。そのうえで、あの日のように急に様子が変わることもある。だから普段の様子を知っておくと、ちょっとした違いに気づきやすくなるのだと私は感じています。
もうひとつ頭に置いているのは、「年のせい」に見える変化でも、加齢だけでなく体の不調やケガなど、別の原因のことも多いという点です。家での観察は診断の代わりにはなりません。私にとっては、獣医師に相談するきっかけをつかむためのものです。
私が目を向けているところ
高齢犬の日々の観察では、立ち上がりや歩き方、呼吸の様子、水を飲む量、食欲、排泄、睡眠がよく挙げられます。私はこれを、暮らしの流れの中でこんなふうに見ています。
- 起き上がりと歩き出し:立ち上がるまでに時間がかかっていないか、段差を嫌がっていないか、足をかばうような歩き方をしていないか
- 眠っているときの呼吸:胸やお腹を大きく動かしていないか、寝る姿勢がいつもと違っていないか
- 水の器:減り方がいつもより多い、または少ないと感じないか
- 食べ方:量だけでなく、食べにくそうにしていないか、こぼしていないか、好みが変わっていないか
- 排泄:回数や量、便の色や硬さ、粗相がないか
- 目と耳:物にぶつかっていないか、名前を呼んだときの反応はどうか
- 眠り方:寝ている時間が長くなっていないか、夜中に起きることが増えていないか
立ち上がりや歩き方の変化は、関節のトラブルなどのサインという場合もあります。目や耳の衰えはゆっくり進むことが多く、大きな音でも起きないといった様子で気づくこともあります。
数えたり量ったりして、普段との差を見る
水の量は、器に入れた量と、24時間後に残った量(途中で足したならその分も)の差で量れます。獣医師の解説では、1日に体重1kgあたり100mlを超えるあたりが、多く飲みすぎている目安のひとつとされています。ただ、それより少なければ安心という意味ではありません。私は数字そのものより、その子の普段との差を見るほうが役に立つと感じています。
呼吸の回数は、眠っているときか、落ち着いて休んでいるときに数えます。胸が1回ふくらんで戻るのを1回として、1分間。15秒や30秒だけ数えて掛け算するやり方もあります。暑いとき、興奮しているとき、動いた後は呼吸が速くなるのが普通なので、落ち着いた状態で見るのがよいと言われています。
体重もときどき量っておくと、変化があったときに獣医師へ伝えやすくなります。
そして、気づいたことはメモに残しておく。日付と「水が多い気がする」程度の一言でも、あとで相談するときに役立つことが多いです。
こんなときは獣医師に相談を
次のようなときは、家で様子を見続けるより、かかりつけの獣医師に相談するのが勧められています。
- 水を飲む量が、普段より明らかに増えた、または減った
- 眠っているときの呼吸数が、目安とされる1分間30回前後を続けて上回る、または普段より増えた状態が続く
- 呼吸が苦しそう、横にならず伏せの姿勢で寝る、落ち着いて眠れない
- 排泄の回数が明らかに増えた、排泄のときに痛がる
- 急に様子が変わった、だんだん悪くなっている
飲む量が増えるのは、体の不調のサインのこともあると言われていて、原因を調べるには血液検査や尿検査が必要になります。家で見ているだけでは分からない体の中の変化もあるため、シニア犬は半年に1回程度の健康診断が勧められることが多いようです。
ラニの首まわりのこと
ラニには今、歩けるくんのネックバンドを24時間着けています。夏場はクールネックと併用していて、これまで不具合はありません。毛をかき分けて指1本分の余裕があるか、生地が伸びていないかは、首まわりを見るときに一緒に確かめています。
迷ったときは
毎日見ていても、「これは年齢なりの変化なのか、相談したほうがいいのか」と迷うことはあります。私自身、その繰り返しです。
うちの子の場合はどうだろう、どのサイズが合うのだろう——
そんなふうに迷われたときは、お気軽にご相談ください。
EQT1(STEP EQT 歩けるくん 正規販売店)
お電話:086-470-0112(平日 9:00〜17:00)
同じように毎日を過ごしている方の参考になればうれしいです。
※アイキャッチ画像はイメージです。
※本記事は一般的な情報をまとめたもので、診断や治療を目的としたものではありません。
気になる症状がある場合は、かかりつけの獣医師にご相談ください。
※歩けるくんは治療を目的とした商品ではありません。感じ方には個体差があります。
